【就活】一通のメールにつき二つ以上の用件を書いてはいけない、という教えについて

私たちの世代は、就職活動がまさに人生を決める大イベントだと、色々な人から教えられる。
大学側も、口を酸っぱくしてそう言う。
ただ大学も口で言うだけではなく、ありがたいことに色々と就活に対して投資をしてくれている。

実際に私の大学でも、入学してすぐ、すなわち大学1年生になったばかりの4月から、就職活動対策の講義を半ば強制的に履修させられたものだった。
(ただ落としても進級および卒業には全く関係ないため必修ではない)

そして3年になると就職対策講座が多数開講され、ビジネスマナーのイロハや面接の際の入室の仕方、自己PRや志望動機の書き方、グループディスカッションの進め方、果てはおじぎの角度、声の出し方に至るまで、とにかく至り尽くせりな就活対策がなされるのだ。

こう書くと大学に一体何を学びに言ってるんだ、と怒られてしまうかもしれないが、就活が大変な時代のせいということでここはひとつ・・・

話は戻って、私も講座の中で上述の通りビジネスマナーを色々と学んだものだった。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

就活

その中で不可解だったもののひとつに、

「就活生が企業にメールを送る時、必ずメールには用件を書くこと。
また、一つのメールに二つ以上の用件を書いてはいけない。
二つ以上要件があるならば、用件ごとにメールを分けて送るべし」

というものがある。

もちろん、言わんとすることは何となくわかる。

でも本音としては、「別にいいじゃん」。

一通のメールに用件複数書いても読む手間は同じじゃない?
むしろ一通に全部書いた方が見る方も楽かもじゃない?
用事がたくさんあるからってたくさんメール来たら企業としても面倒くさくない?人事の方だってそんな何通もメール来たら面倒だって思わないの?

・・・って思ってた。最近まで。

ブログを書き始めて、考えが変わった

ただ、今回こうやってブログを書き始めて、ようやくその意味がわかった気がした。
趣味で書いてるブログと企業に送るメールじゃ多少なりとも性質が違うのは言うまでもないけど、ブログにおいては記事タイトルだけで何を伝えたいのか、メールにおいては件名だけで何を伝えたいのかが分かった方が色々と都合がいいんだなと。

たとえばブログで、あるタブレットのレビュー記事があったとしよう。
一度そのレビュー記事を読んで、なるほどいいなあと思った。

しばらくして購入を本格的に検討する際に、またその記事が読みたくなったとして、記事タイトルにそのタブレットの機種名や特徴が入っていれば、探し出すのは楽である。

そして、タブレットの記事にはそのタブレットのことだけ書くのがよい。
そのタブレットの紹介記事の中で好きなバンドの話や最近熱中してるゲームの話もタブレットのレビューと同じだけ書いてたら、どこからタブレットのことが書いてあるのか探さなければいけないので少しだけ手間かもしれない。

好きなバンドの話や、最近熱中しているゲームの話は記事を分けて書けば、たとえばそのゲームに興味のあり、とにかくそのゲームについて情報が欲しい人が、タブレットの話に付き合うことなく、すぐにそのゲームの情報を見つけることができる。

大した違いではないかもしれないけど、書き手もひとつのテーマをじっくり書けるし、読み手も読みたいテーマを素早く探してじっくり読める。

お互いにとって有益だね、これは!

企業に送るメールも同じ。
例えば、面接希望の連絡(日程の相談)と、OB訪問のお願いと、説明会の疑問点についての質問が同じメールに書いてあったらどうだろう?

企業に応募している学生が一人だけならまあそこまで手間じゃないかもしれない。
ただ、企業の採用活動に応募した就活生が500人いたとして、各就活生に個別に面接日程の返信をしたり、OB訪問希望の学生にまとめて連絡したいときに、用件にその旨がきちんと書かれていないと探し出すのが非常に手間だということ。だって、OB訪問希望者を全就活生からリストアップするとして、「面接の日程の連絡”等”」のような件名のメールまでOB訪問希望の旨が書かれていないか虱潰しに見ていかなきゃならんとしたらそれだけで一日終わってしまうわ!ってこと。

それなら、件名に「面接日程の相談とOB訪問のお願いと説明会の疑問点の質問」と全部列挙すればいいじゃん、と。
これだと、OB訪問希望者をリストアップしたいときに、どこにOB訪問希望の旨が書いてあるかいちいち読まなきゃいけなくなってしまう。
これも手間だ。OB訪問希望者が100人いたとして、全員のメールを一々読んでOB訪問についての部分を探していたらそれだけで一日が(略

多分会社に入ってからも、同僚、上司、取引先など、一日に色々な人から色々な用件のメールが来るだろうから、返信や確認のたびにいちいち探す手間があっては面倒だ、ということで上述のメールのマナーが定着したのだろうと。

こんなことを、メールの件名とブログのタイトル、という何だか似ているような似ていないような部分からざっくりと考えたのでした。

ここから急に、そういえば話ずれるけど今日秋葉原に行って○○ってタブレット見つけたよ!ここがいいと思いました。こんな良いのに、この値段。ここは微妙で、あっでもこれがついてるのはいいね!総合的に見て買いでしょう。ってレビューを書き始めたとしたら…?ということ。

とはいえ

ただブログとは言っても、日記とか備忘録みたいな使い方であれば、一日の流れを記録するという目的や、日常の報告という意味合いも強いので、時間の流れに沿って色んな話題を書いていいと思う。
むしろそれが日記の良さであって、自由気ままに何でも書くのは当然だが悪いことではない。
友達や芸能人などの日記を読むのは、その人が普段何を考えて、どんな日常を送っているのかが分かって楽しいし、そういうのが分かるという意味で日記風の書き方もいいものなのだ。
私も普段は日記みたいに一日の流れをだらだらとブログに書くこともあるし、その中でやべえこんな製品見つけた!これは是非調べて紹介したいぞ!っていう、明確な意思がある事柄については、記事を分けてそれについて書いたりしているわけで。

決してブログを日記風に使うことをdisっているわけではないということだけは、ここではっきりと申し上げておきたい。

ただ、ビジネスメールみたいな分かりやすさ、迅速さを優先するべき場面においては、一つのメールには一つの用件のみを記載し、件名でその内容を端的に分かるようにするのが一番よい。
そして、そのことを私がきちんと理解したきっかけがブログだった、というお話でした。
(例えが分かりにくいかもしれないけど寝る前の頭で適当に書いてるのでお許しを。暇なときにもっと分かりやすい例えに書きかえるかもしれない。)

コメント

タイトルとURLをコピーしました