YAMAHA NX-50とNX-B55の違いについて、試聴してみた感想。本当に同じスピーカーか?

最近、自宅にBluetoothスピーカーが欲しいなぁと思うようになり、色々とネットで調べたり、店頭で試聴したりしてます。
そこで気になったスピーカーがあったので、書きます。

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Bluetoothレシーバーではなく、あえてスピーカーを買う理由

数年前に買ったスピーカーがあるので、これを捨てて新しいスピーカーを買うのは些か勿体無いかな、と思いました。

そこで一度はこのスピーカーにBluetoothレシーバーというものを付けて既存のスピーカーのBluetooth化すればいのではないか、と思ったのだが、Bluetoothレシーバーって思ったより高いんですよね。
調べてみると最低ラインで約2000円、そこそこの音質を求めると約5000円、音質を売りにしているものだと1万円、2万円とか。

1万円も出せば新しいスピーカー買えるじゃないですか。
ということで、初めからBluetoothが搭載されているスピーカーの購入を検討することにしました。

YAMAHA NX-50との出会い

実際に店頭で試聴して購入するものを決めよう、と思って家電量販店に出向く。
予算は1万円程度。最高でも3万円。

そりゃもう一桁高いスピーカーならもっといい音を鳴らすのかもしれないが、学生のお財布状況ということで・・・。

一通りBluetoothスピーカーを試聴したものの、即決に至るものはないかな・・・。という感じでした。
休憩がてら、Bluetooth非搭載の普通のスピーカーもいくつか試聴してみたのだけど、そこで試聴した瞬間、心臓が高なったスピーカーがあった。

それが、YAMAHA NX-50でした。

音の傾向と私の好みの音の話

スピーカーや音を評価する上では聴き手にとって好みの音であるか否か、という主観的な視点を一切排除するというのは不可能に近く、100%客観的な評価というのは難しいと思っています。
ですので、先に一般的に音を評価するときに使われる言葉の説明と、私の音の好みについて説明させてください。

まず、スピーカー、ヘッドホンなどの音響機器を評価する言葉として、「ドンシャリ」、「フラット」、「かまぼこ」、という分け方があります。
別の視点から見れば、「迫力重視」か、「分解能重視」かという分け方もあります。

かなり分かりやすく図解すると以下のような感じです(音の傾向として)。

ドンシャリ

低■■■■■■■■■■
│■■■■■■■■□□
中■■■■■□□□□□
│■■■■■■■■□□
高■■■■■■■■■■

フラット

低■■■■■■■□□□
│■■■■■■■□□□
中■■■■■■■□□□
│■■■■■■■□□□
高■■■■■■■□□□

かまぼこ

低■■■■■■□□□□
│■■■■■■■■□□
中■■■■■■■■■□
│■■■■■■■■□□
高■■■■■■□□□□

例えば「ドンシャリ」というのは、シンバルなどの高音、ベースなどの低音が強調されているが、中音域は薄めというような音になります。
ただ、同じ「ドンシャリ」という評価でも、イヤホンによっては上記の図よりも突き抜けて高音・低音が強調されたものもあれば、「ドンシャリ」と評価されているもののフラットに近いものもあります。
大なり小なりそういう音の傾向がある場合に使われる言葉ということです。

また比較的低価格帯のスピーカーだと、細かい音は聴きとれないものの、低音がブーストされていて地面を這って届くようなドスドスとした迫力のある音が売りのものが多かったりします。
これはいわゆる分解能(細かい音の分解)は高くないが、迫力重視のスピーカーということになります。

私はかまぼこの中でも低音も比較的強めなかまぼこが比較的好きであり、また迫力よりかは分解能重視のスピーカーが好きです。

NX-50の個人的な感想

NX-50は客観的に見てもかなりバランスのいい音をしていると思います。
主観的な好みにもかなり合っています。

正直、大型のウーファーを搭載したスピーカーなどと比べると、低音は控えめな方で、地面を這うような低音が好きな方には向かないスピーカーだと思います。
ただし低音が効いていないかというと、そんなことはなく、「上質でスリムだが芯のある低音」がきちんと出ている、といった感じです。

このスピーカーは全体的にフラットなほうで、その中では高音が若干弱いのですが、聴いていて物足りなさを感じるということはありません。
全体的な音のバランスといい、そこそこの分解能もあると感じたというのもあり、かなり優等生的なスピーカーです。

少なくとも同価格帯(9,000~10,000円程度)の中ではずば抜けていい音のするスピーカーだと思いました。

店頭でいくつかBluetoothスピーカーを試聴したときは、「まあこんなものかな、買ってもいいけど別に絶対欲しいというほどでもないな」というのが正直な感想でしたが、このNX-50は一回聴いただけで「買うならこのスピーカー以外ありえない」と直感で思ってしまったほどです。

ただ、これ残念なのがBluetooth搭載じゃないんだよねぇ…これの音はものすごく好みだけど、当初の目的がBluetooth搭載スピーカーの購入だったのにこれでは完全に目的から逸れてしまう。

NX-50のBluetooth搭載版があるらしい

家電量販店でNX-50と出会ったのが一週間程度前の話です。
それからこのスピーカーについて調べたりして分かったのが、なんと外見・中身ともにNX-50そのままだがBluetoothを備えた上位版があること。

型番からも上位版感が出てますよね。NXが同じで、後に続く50と55B。
ということで早速、今日NX-B55を試聴してきたのですが…

スピーカーの外見は全く同じ。
また予め読んでいたYAMAHAのホームページの説明によれば、内部のエンジンも全く同じ物を搭載しているらしいです。
にもかかわらず、私にはNX-50とNx-B55音が同じだとはとても思えませんでした。

早い話が、NX-50で一目惚れした圧倒的な音のバランス感が、NX-B55ではなくなっていたように感じました。

何より異なると感じたのが、高音域の質感です。
NX-50のほうは特に耳触りということもなくマイルドな高音だったのだが、NX-B55の音は耳に刺さるようなシャリシャリ感があって試聴しているのがつらいと感じてしまったほど。なんというか、高音の主張が強いのと、その高音が嫌な主張の仕方をしている感じが嫌だと感じました。

CDからビットレートを64Kbpsまで落として取り込んだMP3ファイルのハイハットとかシンバルのような音。

総括

NX-50とNX-B55は外見が同じで、内部構造も同じものを採用してるらしく、ただBluetooth搭載か否かの違いしかない2台のスピーカーのはず。
なのに、なぜこんなに音が違うのだろうか…?
たまたま店頭に展示してあった試聴用のNX-B55が初期不良品だったなどの理由で本来の音ではなかったのかもしれない。
むしろそうであってほしいと思う。
それなら、店頭のものはたまたま不良品だったということで、一目惚れした(目というよりは耳だが)NX-50と同じ音がするはずであるNX-B55を何の躊躇もなく買えます。

Bluetooth搭載で、かつ何の迷いもなく買いたいと思えるほど音を気に入ったスピーカーに出会えるまでは、もう少しかかりそうかな。
音だけなら現状NX-50が個人的に最強なのだが、Bluetooth機能が欲しくてスピーカーを探し始めたのが出発点ですからね。

2019/1/26追記:NX-B55買いました

実は2年前ぐらいにNX-B55買ってました。
今ではなんだかんだ気に入っていますが、うーん・・・。と思った部分もあります。
後ほど、別記事でまとめたいと思います。

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