【新卒就活】配属面談では希望をはっきり伝えること。全国転勤・職種転換がある企業の場合、配属先に大きく影響するよ。

就職・転職

こんにちは。てとです。
一部の企業では、入社前に勤務地・仕事内容の希望を聞いてもらえる「配属面談」というものがあります。
今回は、自分の失敗も踏まえて、この配属面談について書きたいと思います。

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「配属面談」とは

配属面談とは、一般的には、人事など会社側の人間と、新入社員が、「入社後の配属先・職種の希望」「入社後のキャリア形成」「入社にあたり新入社員が疑問に思っていることの解消」「会社が新入社員に期待していること」などについて話し合い、「会社の意向」と「新入社員の希望」をお互いに確認するための面談です。

ただ、この面談は往々として、人事部が新入社員ひとりひとりの「配属する地域」「従事させる職務内容」を判断・決定するために行われるものでもあります。

人事は、各部署から「今年は新卒が○人欲しい」という要望を受けています。
人事の仕事といえば、新卒や中途の採用面接をするイメージが強いかもしれませんが、採用した人をどの部署に何人配属するかという調整業務も行っています。

とはいえ、全員を希望通りの勤務地・部署に配属することは不可能です。
例えば、「営業部」「システム部」「新規事業部」の3つがあり、「新規事業部」に9割の人が希望を出したとしても、そこに全員配属はできないということです。

そこで、配属先決定業務の参考として、新卒に希望を聞くのです。

自己紹介や過去記事にも書いていますが、私は新卒で入社した企業から転職しています。
配属された勤務地と職種の希望が合わなかったことが転職理由です。

だからこそ、その希望を聞いてもらえる配属面談という場は貴重であり、きちんと準備していくべきだと考えています。

「配属面談」のタイミング

「入社前」か、「入社後の研修が終わる頃」が一般的です。
私の場合は「入社前」でした。

大事なことはただひとつ、自分の主張をきちんと伝えること

配属面談で伝えることは、「自分がどこで働きたいか。何をしたいか」です。

譲れない希望があるのであれば、そこはきちんと伝えるべきです。
きちんと伝えてなかった上で望まない配属になった場合、あとから抗議しても「そんなの聞いてないよ」と一蹴されておしまいです。

希望を言った場合、確実に聞かれるのが、「なぜ、それを望むのか?」です。
なので、希望する理由はきちんと整理しておいてください。
そして、その理由に対しても反論があることを前提にして、繰り返し「なぜ?」を掘り返しておくとよいです。

新卒の面接対策でやった、志望動機を掘り下げるのと似ていますね。

多少わがままでもOK

たとえば、「東京以外で働きたくない」という思いがあるのであれば、その通り伝えるべきです。
仕事内容のこだわりならともかく、勤務地のこだわりを全面に出すのは社会人としてダメなのではないか?と考えてしまうかもしれません。

でも大丈夫です。
実際に私の同期は、綺麗事など抜きに、遠慮せず「東京でしか働きたくない」と強気の交渉を人事と行い、きちんと東京勤務を勝ち取っています。

あくまで希望を通さなければいけない、というわけではなく、通したい希望があるならきちんと言った方がいいよ、ということです。
逆にこだわりがないのであれば、それをそのまま伝えてもいいです。

全国どこで働くことになっても、営業だろうが経理だろうがシステム部門だろうが何をやることになっても頑張ります、と。
そういう人も、会社には必要です。

想定質問

配属面談で想定される質問です。
というよりも、私が当時の配属面談で聞かれた質問です・・・。

「希望が叶わなかった場合、どうする?」

こう言われても、はっきりと希望を再度答える必要があります。

私の友人は、この質問に対して、「んー・・・普通に考えて辞めると思いますよ(笑)」と笑いながら答えたそうです。
新卒の立場でこんな強気なこと言っていいのか?と思うかもしれませんが、友人は結局、この配属面談のあと希望通りの配属になっていました。

下記のケースを、人事の立場で考えてみてください。

「システム部」では、今年一人だけ新卒を入れたいと考えています。
誰を配属するかは、人事部が決める仕事です。

新入社員に希望配属先を聞いたところ、AさんとBさんの二人がシステム部に希望を出しました。

人事であるあなたは、配属面談でそれぞれに話を聞いたところ、ふたりはそれぞれ下記のように答えました。

Aさん「叶わなかったとしても、その環境で頑張ります。」

Bさん「システムの仕事がしたくて、今もずっと基本情報の勉強をしています。叶わなかったら、正直、転職も視野に入れるかもしれません」

・・・どうでしょうか?あなたは、AさんとBさん、どちらをシステム部に配属したいと思いますか?

おそらく、Bさんをシステム部に配属して、Aさんは他の部署で頑張ってもらう、とするのが正解だと思いませんか?

譲れない希望があるなら毅然と伝えるべきです。
とはいえ「ダメだったら辞める」の一点張りではただのわがままになってしまうので、理由はきちんと用意しておきましょう。

職種だったら、その職種になりたくて今もずっと勉強している。将来は絶対にこういうことをしたいと思っているから、入社後にやりたいことは譲れない。など。
勤務地だったら、東京じゃないと続けられない趣味がある。地方に戻って、両親の介護をしなければならない。など。

「勤務地と部署、職種のうち、どれかひとつだけを選べるとしたら、どれ?」

この質問が出た時点で、何かしら犠牲にしなければいけない可能性が高いです。
ここも曖昧な答え方をしてはいけません。

「すべて大事なので選べません」みたいな答え方は、私の経験則上、完全にアウトです。
私がこの答え方をしてしまったのですが、こう答えた結果、勤務地、部署、職種すべて希望通りになりませんでした。

そもそも、どれも大事なのは大前提です。
「その上で、どれが一番大事なのか」を人事は聞きたいのであり、「どれも大事」と答えることは、大事なものをひとつ選ぶという決断を放棄してるのと変わりません。
その時点で、どれか一つを選択した人よりも優先順位が後ろになっても文句は言えないのです。

どれかひとつ以外は捨てる前提で、ひとつだけ答えるべきです。

東京で暮らすことが大事なら、勤務地。
エンジニアとしてのキャリアを優先することが大事なら、職種。
という風に、よく考えて、配属面談の前にどちらが大事か即答できるようにしておきましょう。

そんなに強く主張して大丈夫?内定取消にならない?

新卒だと、まだ社会に出たことがないわけで、内定先企業と内定者のパワーバランスが分からないですよね。
配属面談が入社前にある場合、あまり強く言うと「内定が取消になってしまうのではないか?」と考えてしまう人もいるかと思います。
でも、安心してください。
希望勤務地や職種を強く言ったところで、内定取消になることは基本的にほぼないです。
内定取消には、それ相応の事由が必要であり、むやみに行うと法律違反となります。
そして、内定取消となりうる事由は、下記の通り、かなり難しいものとなります。

内定取り消しが有効とされるのは、原則として、下記の場合に限られるとされています。


  • 採用内定の取消事由が、採用内定当時知ることができず、また知ることが期待できないような事実である場合

  • この事実を理由として採用内定を取り消すことが、解約権留保の趣旨、目的に照らして、解雇として客観的に合理的と認められ社会通念上相当として是認することができる場合

上記の①に該当する事由としては、具体的に、以下のような場合が考えられます。


  • 予定どおり卒業できなかったなど、契約の前提となる条件や資格の要件を満たさなかった場合

  • 内定者の健康状態が悪化し、働くことが困難になった場合

  • 履歴書等の提出書類に重要な経歴詐称等が発覚した場合


「内定」も労働契約です!内定取り消しは制限されます

内定を取消をされた学生の訴訟は過去何度かあり、学生側が勝訴した判決もあります。

また内定取消をした企業というレッテルが世間に広まると、企業として相当イメージが悪くなります。
コンプライアンス違反企業として名誉を著しく損なうことにもなりかねません。

大企業にとって、コンプライアンス順守は非常に高いことです。
だからこそ、大企業ではコンプライアンス違反にならないように、法律の専門家を集めた法務部を設置しています。
法務部では、取引先から頂いた発注書類の確認、従業員の行動規範やルールをまとめた就業規則に至るまでチェックし、自社の人間が知らず知らずのうちに法律違反を犯していないか、精査して問題ないことを確認しています。

とはいえ、絶対に内定取消がないとは言い切れないです。
ベンチャー企業のようなスタートアップだと、法務部自体がなく、内定取消が重いということすら知らずにやってしまうことはあり得ます。
例え大企業であっても、コンプライアンス違反上等のブラック体質の企業であれば、内定取消になることも同様にあり得ます。

そのため、あまりに横暴な態度で希望を押し通したりするのはやめたほうがよいです。
あくまで、丁寧に、冷静に、しかし堂々とと伝えるようにしましょう。

自分の行く業界・企業が、どの程度希望を聞いてもらえるのかは情報収集しておくこと

私は、配属面談では自分の希望を最大限通すべきだと思っていますが、例外もあります。

それが、業界・企業に「社員が会社に意見するなんてありえない」「会社のいうことは絶対だ」というような体質がある場合です。

企業によって、配属面談の内容がどの程度重視されるかは異なります。

私の友人が就職した会社では、配属面談で話した希望の通りになった人は一人もいなかったそうです。
しかし、友人によれば、その企業に限らず、その業界ではどの企業もそれが当たり前なので、想定通りとのことでした。

また、東京に残れるのは海外留学組で海外事業部署へ配属させるために採用した人だけとう企業もありますし、一部の超エリート以外は全員地方の営業所に配属し、東京勤務となるのは地方で成果を上げた人だけという企業もあります。

転勤の辞令は絶対、新卒側が自分の希望を通すなんて生意気だ、という考え方が根付いている業界や企業では、
自分の希望を強く通しすぎようとすると、面倒くさい奴と思われてしまい、希望と逆の配属にさせられたり、最悪内定取消もあるかもしれません。

とはいえ、そんな社員の希望を聞く耳すら持たないような企業なら、むしろこっちから願い下げですけどね。私だったら。

まとめ

色々書きましたが、一番最初に書いた通り、配属面談は入社にあたり、会社と入社予定者が、配属先の希望やキャリアパスをお互いに話し合い、確認する場でもあります。
そのため、もちろん自分の主張を伝えることは大事ではありますが、決して喧嘩腰になる必要はありません。
熱意を持って、論理的に伝えられればOKです。

とはいえ、どれだけ頑張って配属面談に望んだとしても、希望が通らない可能性もあります。
希望が通らなかった場合でも、とりあえずはその勤務地・職種・部署で頑張ってみることをおすすめします。

私は希望が通らなかった環境で一旦は頑張ってみたものの、結局合わなくて転職してしまった側の人間ですが・・・(笑)
【地方転勤から東京復帰】新卒で超大手企業に入社してから、わずか1年半で転職するまでの経験談。【1/4:研修期間から本社配属、地方転勤への内示】

それでは、配属面談頑張ってください!
うまくいくことを願っています。

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