社会人5年目、27歳になった。
そして、歳を追うごとに、1年間がどんどん短く感じるようになった。
特に今年はやばい。
あっという間に8月。いくらなんでも早すぎる。
こんなペースで1年過ぎてたら、定年なんてあっという間、気がついたら社会人終わってそうな気がしている。
どうしたらいいんだよ。
二十歳の頃は、一生はまだまだ長いと思ってた。
どうやってこの退屈な人生を、寿命が終わるその日まで生きていくか考えてた。
でも、今は違う。
毎日があまりに早すぎる。
休日は1年間に52回しかないんだ。
海外をのんびり旅行できるような長い休みは、年に3回ぐらいしかないんだ。
こんなペースで毎週の休日を、毎年の長期休暇を消費していたら、本当にあっという間だろ。
とにかく、1日1日が過ぎるのが早すぎて、残りの人生で見れる世界には限界があることを強く実感して、急にいろんなことに興味が湧くようになった。
その中でも、強く興味を持ったもののひとつが、海外旅行。
25歳を超えても全く興味を持たなかったから、もう一生興味を持つことはないだろうと思っていたのに。
ヨーロッパやニューヨークの街並みも、息を飲むほどの美しさと言われるオーロラも、本場のイタリアンや中華料理も、僕は、テレビや写真でしか見たことがない。
つい最近までは、それでいいと思っていた。
そんなものをテレビで、パソコンで、スマホひとつで見れるなんていい時代だ、ぐらいにしか思っていなかった。
でも、今は違う。
全部、自分の目で見たい。
自分の全身でその景色を、空間を感じたい。
強く心を突き動かされるような、自分の存在価値を問われるような圧倒的な体験をしたい。
そんなことを強く思うようになった。
今年のシルバーウィークは、11連休を取って、海外に行くことにした。
会社には有休を使うことをすでに告げ、旅行のプランを毎日練っている。
生きている間に、どれだけ自分の知らない世界を見れるだろうか。
感動でも、喜びでも、絶望や悲しみでも、どれだけ心を揺さぶられる体験ができるだろうか。
残された人生、どれだけ満足したと思える生き方ができるだろうか。
最近はそんなことを考えている。
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