VAIO S11(2015年モデル)を3週間使ってみての感想【レビュー】

しばらくこのブログも更新しておりませんでしたが、実はその間にVAIO S11 2015年モデル(VJS111)を購入しました。
(社会人1年目の冬ボーナスで買いました)
購入したのは12月18日、つまり発売日です。
それからおよそ3週間ほぼ毎日使って参りましたので、
その中で気付いた点を中心にレビューを書きたいと思います。

搭載している端子類や、CPU・メモリ、デザインなどの
店頭やホームページを参照すればわかるスペックは別記事でまとめるとして、
今回は実際にある程度の期間使ってみないと気付かないような点を中心にまとめていきたいと思います。

こういうものはどうしても良い点については購入前に確認しやすい情報である一方、
不満点といいますか、改善の余地があると感じる点につては実際に購入してからでないと気付かない性質のものが多いと思いますので、以下だけ見ると不満点のほうが多く見えてしまうかもしれません。
それでも購入を検討してる方の参考になればと、
長文になりますが本音で書きたいと思いますので、ぜひ一読ください。

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スペック

私が購入したのは以下のスペック構成のVAIO S11です。

シルバー
CPU core i5 6200U
メモリ 4GB
ストレージ 128GB
LTE対応
付属ソフト Microsoft Office Premium
価格 172,584円

シルバーとホワイトのLTEモデルは、CPU/ストレージ/メモリがこれしか選べません。
本当はブラック以外でもcore i5/8GB/256GBのLTEモデルが選べると一番よかったのですが、
今回のVAIO S11のターゲットはビジネス市場ということで、まずは最もビジネス向きの色であるブラックから
スペックを充実させたのでしょうから仕方ないと思います。

概要

よいと感じた点

1.起動が速い
2.LTEが超便利
3.スピーカーの音が中音域に厚みがあり、個人的に好きな音である
4.キーボードの打鍵音が心地よい
5.充電速度が速い

改善の余地があると感じた点

1.液晶バックライトの明るさが大味
2.視野角がやや狭い
3.キーストロークの判定が少しシビア
4.タッチパッドのクリック部分が使いづらい
5.充電ケーブルが抜けやすい

よいと感じた点

起動が速い

CPU性能によるものか、SSDの性能によるものか、
あるいはWindows10の仕様によるものかは定かではないのですが、
VAIO S11の起動時間はめちゃくちゃ速い。
これは最近のノートパソコンはどれもそうなのかもしれませんが、とにかく速いです。
電源スイッチを押してから7秒ぐらいでデスクトップに行けます。
私のVAIO S11は通常SSD(128GB)ですが、
カスタマイズで第二世代ハイスピードSSD(256GB)も選択可能であり、
こちらであれば起動速度はさらに速くなるはずです。

LTEが超便利

これはノートパソコンの使用場所が主に外であるならばかなりの恩恵と言えます。
また、LTEの電波をつかむのもめちゃくちゃ速いです。
パソコンを起動後、特に何もしなくても10秒もしないうちに勝手にLTEにつながります。
上述した起動時間の速さと相まって、パソコンの電源スイッチを押してから30秒もしないうちに、
オンライン作業に着手できます。
しかも、どこにいても、です。
正直、購入前はLTE版も選択できるならLTE版にしておくか、ぐらいの感覚だったのですが、
次にモバイルノートを買い替える機会があるとしたらLTE未対応機は選択肢として論外、
というレベルに達してしまうぐらい便利だと感じました。
もちろん機内モードでsimカードによる通信だけを遮断することもできますし、
認証済Wi-Fiアクセスポイント(自宅の無線LANなど)がある場合には
LTEよりも優先してWi-Fiにつながります。

ちなみに私はiijmioの月3GBまでで月額980円のデータ専用プランで格安SIMを利用しておりますが、
速度面でも特に不満を感じることはなく、
またVAIO S11にセットしてAPN設定を行った後は特にトラブルなく接続できているため、
S11で格安SIMが使用したいけど色々種類があってよくわからない…
という方にはとりあえずおすすめできると思います。

(↑)これが私が実際に購入して使用しているiijmioのSIMカードです。
VAIO S11は最近のスマホやタブレットによく使用されているnanoSIMではなく、microSIMです。
ご購入の際はその点ご注意ください。

3.スピーカーの音がいい

音がいい、というと語弊があるかもしれないです。
正確には、個人的に好きな音、といったほうがいいかもしれません。
中音域に重きをおいたカマボコ音質って感じで、高音域はややパンチに欠けるかもしれません。
楽器経験者としての説明をさせていただくと、ボーカルやギターのおいしい音域である500KHz辺りがよく聞こえる、いわゆる「抜けのいい音」をしています。
これはVAIO公式HPの説明にあった「本体のスピーカーだけでもプレゼンができるぐらいの音量」
を確保するために、こういう音質にしたのかもしれません。
実際に、音量を最大まで上げると中々にうるさいです。

キーボードの打鍵音が心地よい

手塚部長のCMをご覧になった方は、VAIO S11にキーボード入力時の静音性を期待しているかもしれません。
しかし私が実際に試してみて、打鍵音の音量自体は、
まあ、一般的なパソコンよりは小さいかな、ぐらいであると思いました。
ただ、他の一般的なパソコンとは、打鍵音の音質が結構違います。
これも主観的な話になってはしまうのですが、
よくあるキーボードは「カチャカチャ」という音で、やや耳につく音をしていると感じます。
しかしVAIO S11は「トストス」というような音で、音がそこで止まるというか、音があまり響きません。
個人的には私はこの音もすごく好きな部類で、キーボードの打鍵音を聞くために
文字入力の作業を行いたくなるほどです。
手塚部長の「気持ち良すぎて仕事がやめられない」も、あながち嘘でないように思います。

5.充電速度が速い

現在、充電しながらこの記事を書いていますが、
ものの10分程度で54%から74%まで充電が進んでいます。
VAIO S11には「いたわり充電」と呼ばれる
80%もしくは50%で充電を止めることでバッテリーの寿命を延ばす機能がついています。
私は80%で設定していますが、80%でも外出中にLTE通信をしていてバッテリーが切れたことはありません。
バッテリー持続時間は公称で15時間、LTE使用時でも8時間とありますが、
これだけ長く使えるバッテリーの割に、一瞬で充電が終わってしまうので驚きです。

改善の余地があると感じた点

液晶バックライトの明るさ設定が大味

液晶の明るさ調節機能それ自体は、スマホでもパソコンでもテレビでも当たり前に付いています。
ただし、各機種によって、その設定の幅は異なります。
iPhone6であれば、0~100%の範囲で、1%刻みで明るさが調節できますが、
VAIO S11は0~100%の範囲で「10%」刻みでの調整となります。
つまり「0%」「10%」「20%」…「90%」「100%」の11段階から選択する形になります。
ここで私が述べたいのは、室内で使用する際にちょうどいい段階がない、ということです。
「0%」だと暗すぎます。でも「10%」だと室内で使用するには結構明るいです。
私としては、「0%」と「10%」の間にせめて3段階ぐらい幅があってもよかったのではないかと思います。
実際に外で使用していても、太陽直下でもない限り「10%」で十分なぐらいです。

視野角がやや狭い

これは、私がIPS液晶に慣れすぎているせいかもしれません。
液晶を正面から見たときはかなり綺麗ですが、正面以外からのぞき込むと、結構暗く見えます。
11インチノートなので、
画面サイズ的にも大勢で一台を囲みながら作業をするようなことは用途として
向いていないかもしれないですが、
他者とパソコンの画面を見ながら会話したいような場合にはマイナス点となるかもです。

キーストロークの判定がややシビア

軽めのタッチでタイピングしていると、押したつもりなのに文字が入力されていない…
ということが割と起こります。
静音性が売りのひとつではありますが、入力漏れがないようにタイピングしようと思うと
そこそこ強くタイピングする必要があり、打鍵音も大きくなってしまうという矛盾を抱えているように思います。
が、それでもほかの一般的なノートパソコンと比べれば、打鍵音自体は静かなほうだと思います。

タッチパッドのクリック部分が使いづらい

タッチパッドの下部、左クリックと右クリックのボタンがあるエリアが使いづらいです。
というのも、例えばクリックボタンを押しながらドラッグを行うとき、
クリック部分が少しでもずれるとそれがドラッグにもポインタの移動として反映されてしまうのです。
同じようなタッチパッドでも、他社製のものでは、
クリック部分はちょっと動いたぐらいではポインタの移動として反映されないものもあるため、
そういう仕様にしてほしかったです。
また、クリックボタン自体のエリアも狭いのか、右クリック部分を押したつもりが、
実際には普通の左クリックとして判定されてしまうことがややあります。

充電ケーブルが抜けやすい

充電ケーブルと充電端子がカチッとはまるようなタイプではありません。
机など安定している場所で使用すればそこまで抜けることはありませんが、
膝の上などでキーボードを頻繁に打つ作業をしていると割とよく抜けてます。

まとめ

以上となります。
改善の余地がある点についてもしっかり書かせていただきましたが、総合的にはめちゃくちゃ気に入っています。
2in1タブレットPCではなく純ラップトップ機としてのLTE搭載は予想を遥かに上回る有用性であり、
このVAIO S11をきっかけに、他社からもLTE搭載モバイルノートがもっと発売されるべきであると思います。
飛びぬけてすごいセールスポイントや革新的なデザイン性などは持ち合わせていないかもしれませんが、
キーボード入力時の心地よさなどのスペックとして数字に表れないような
ノートパソコンとしての当たり前の使い心地へのこだわりは競合他社を大きく上回る名機であると言えます。

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