Let’s note RZ4というロマンの塊

「0円Windows」とかつて噂されていたWindows8.1 with Bingの登場と、Intelの低価格SoCであるBay-Trail Entry登場の時期がうまいこと重なり、その相乗効果もあってか、WIndowsタブレット市場が盛り上がりを見せている。
とは言え、Windows8.1 with BingとBay-Trail Entryによって活性化しているのは、主に低価格市場、すなわち99~299ドル付近の低価格製品市場である。

ここ最近は家電量販店に行けば低価格帯のWindowsタブレットがずらっと並んでいる。
Asus VivoTab、Lenovo miix 2 8、NEC LavieTab W、Acer Iconia Tab、Dell Venue 8 Proなどなど…すべて3万円代で購入できるWindowsタブレットだ。中にはこの価格でMicrosoft Office H&B 2013を搭載しているものも多数あるのだ。
同じく低価格帯で覇権を取っているAndroidタブレットの市場に牙を向くように、この1年で急激にWindowsタブレットの低価格製品のラインナップは隆盛を見せ、家電量販店におけるWindowsタブレット売り場も大きく広がった。

そのようなWindowsタブレットにおける低価格製品が白熱する中、ここ最近はひっそりと高価格製品も色々とおもしろいものが出てきているように思う。
このブログでも私が一貫して注目しているのは持ち運び可能な2in1タブレットPC~モバイルノート。そして、高価格製品の中でも私が特に最近物欲を刺激されているのがPanasonic Let’s note RZ4と、NEC Lavie Zという2機種である。


・Panasonic Let’s note RZ4
letsnote

・NEC Lavie Z
laviez

今回の2機種はいずれもタブレットではなく、完全なるノートパソコン。
ただしLet’s noteRZ4は画面を360度回転させてタブレット風に使うことも出来るようだ。
どちらも1kgを切るどころか0.7kg代の軽さであるのが最大の特徴だと言える。そして、いずれも10万円を超える製品だが、軽さだけでなく他のスペックも含めてその高価格に見合うものであると思う。

上述の2機種のスペックは以下の通り。この価格帯を検討するならば一度は候補に挙がるであろうSurface Pro 3Macbook Airも一緒に並べて見てみた。
そして上述したWindows8.1 with BingとBay-Trailという低価格帯向けのOSおよびCPUを両方搭載した機種として、私が所持しているHP製のタブレットも並べて比較してみようと思う。

機種 Panasonic
Let’s note RZ4
NEC
Lavie Z
Microsoft
Surface Pro 3
Apple
Macbook Air
(11インチモデル) 
(参考までに)
HP
Pavilion x2 10-j022tu 
OS Windows 8.1 Pro
(64bit) /
Windows 7 Professional(64bit) 
Windows 8.1 Pro
(64bit)
Windows8.1 Pro
(64bit) 
OS X Windows8.1 with BIng
(32bit) 
画面サイズ 10.1インチ 13.3インチ 12インチ 11.6インチ 10.1インチ 
解像度 1900×1200 2560×1440 2560×1440 1366×768 1280×800
タッチパネル ×
CPU Core M-5Y10
(0.8GHz/2コア) /
Core M-5Y71 vPro
(1.2GHz/2コア) 
 Core i7-4510U
(2GHz/2コア)
core i3-4020Y/
core i5-4300U/
core i7-4650U
core i5
(1.4GHz/2コア)
(型番不明)
Atom z3740D
(1.33GHz/4コア) 
ストレージ 128GB/256GB/
512GB
(SSD)
128GB/256GB
(SSD) 
64GB/128GB/
256GB/512GB
(SSD) 
128GB/256GB
(SSD) 
32GB
(eMMC) 
メモリ 4GB / 8GB 4GB/8GB 4GB/8GB 4GB 2GB
Officeソフト Microsoft Office Premium 2013
Microsoft Office Premium 2013 Microsoft Office Premium 2013 MicrosoftOfiice H&B 2013
USBポート USB3.0×2  USB3.0×2 USB3.0×1 ThunderboltPort
USB3.0×2
USB3.0×1
SDカードスロット
外部出力 HDMI端子
VGA端子
HDMI端子 MiniDisplayPort×1 HDMI端子
連続使用時間  10時間 5時間24分 9時間 9時間 11時間45分
重さ(※1)
 
745g 795g 1,095g 1,080g  930g
発売日 2014年10月 2015年2月 2014年10月  2014年4月 2014年11月
最小構成価格(※2) 約150,000円~ 129,800円~ 99,144円~  約80,780円~ 45,650円

(※1)タブレット本体とキーボードカバーが分離する製品については両方の合計重量として記載。
(※2)“約”の記載があるものは直販価格。記載がないものは価格.com最安価格。

最近は高価格帯のノートパソコンをほとんど見ずに低価格帯のWindowsタブレットばかり物色していたのもあり、Macbook Airはおしゃれなイメージもあってもっと高いと思っていたけど、意外と安くて驚いた。11インチであれば、8万円から買えるのか。
いや8万円だって本当は激安ってわけじゃないんだろうけど、今回の比較対象が高すぎて安く見えるっていう。

やっぱり私の中での大本命はLet’s Note RZ4(以下RZ4)。B5ノートサイズで745gと、とにかく超軽量。
店頭で触ってみると分かるが、数字以上に軽く感じる。親指と人差し指でつまむようにして楽に持てるほど軽い。
またPanasonicによる公式サイトを見ると、堅牢性も非常に高いよう。電池持ちも公称10時間と一日持ち歩いて作業をしても十分安心できるレベル。
CPUが0.8Ghzと貧弱に見えるけど、これはTDP(消費電力)を低く抑えるためのクロック数であり、負荷が掛かる処理時には2.0GHzまで自動でクロックアップするらしい。またインテル曰く、CPUのアーキテクチャやグラフィックスコアの演算ユニットなどの改良によって、0.8GHzというクロック数とは裏腹に体感速度は中々良いらしい。
最近のBay-Trailシリーズもクロック数自体は1.33KHzでありながら体感速度は結構良いので、クロック数以外にも性能を左右する技術が色々と進歩してきていて、CPUの性能を一概にクロック数だけで予測するのは難しくなってきているのでは、と思った。
提灯記事みたいになってしまうが、RZ4は本当に非の打ちどころがない機種であると思う。強いて言うなら、無骨なデザイン・カラーリングが好みが分かれるというぐらいか。

NEC Lavie Z(以下LavieZ)はRZ4よりも一回り大きいのにも関わらず、重さは795gと50gしか変わらない。
以前店頭でたまたま見つけて、持って見てその軽さに驚いた。
携帯性だけを追求するならばRZ4のほうが小さく軽いため、私はRZ4のほうが好みだが、10.1インチというのはWebブラウザ、メールソフト、Officeなどを一度に表示しようと思うと意外と狭い。ある程度画面の広さに余裕を持って作業をしたいのであれば、13.3インチのLavieZのほうが良いと思う。
LavieZの惜しい点としてはcore i7搭載の代償なのか、バッテリー持ちが公称で5時間半程度であるということ。
一日持ち歩いて使うのであれば、ACアダプタの携帯はほぼ必須だろう。

また製品のデザインとしてはRZ4とLavieZではそれぞれ賛否両論あるだろうが、LavieZのほうがクールでスタイリッシュな印象を受ける。一般受けするのはLavieZだと思う。
私個人的にはRZ4のTHE・ビジネスパソコンって感じの無骨なデザインも好きだけど。

とにかく軽さが売りのRZ4とLavieZ。何よりも第一に軽さ重視で、性能的にも十分なものが欲しくて、ただしあくまでタブレットではなくノートパソコンを選びたい人にとっては、現状この二択になるのでは、と思う。
ただ軽いのが欲しいけれど、Office、メール、ネットがメインでそれ以外の用途がほとんどなく高性能である必要がないのであれば、以前取り上げたX205TAのほうがよいと思う。980gだし3万円代だし、コストパフォーマンスは抜群。

RZ4やLavieZのような高価格帯な製品は、いずれも学生のうちは高くて気軽に買えないものばかりだけど、その代わり買った時のロマンも一入であるのは間違いない。
間もなく社会人を迎える私にとってこれから働く上での(お金を稼ぐ)モチベーションに直結するので、高価格帯の製品も充実してほしい限り。 

(2015/09/06追記)
本記事で取り上げたLet’s Note RZ4とLavie Zについてもう少し記事を読みたいと言う方はこちらも合わせてどうぞ。
Let’s Note RZ4とHybrid ZERO(Lavie Zの後継機)の二機種にVaio Pro 11を加えた三機種の比較しました。

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